オヤのふるさとはあったかい②

右の女性がブティックのオーナー兼作家のギュレル ボランさんと、旦那様のデニズ ボランさん。優しい雰囲気のご夫婦で切り盛りされてます。

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ギュレルさんにいろいろ伺ってみました。

この世界に飛び込んだきっかけは、アンカラで開催されたコンペティションで、当時の先生と一緒に優勝されたとのことです。業界紙で紹介され、いわゆるプロへの階段を登られていくわけです。

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当時の新聞記事ですね。先生と一緒に記念写真。P1020290

 

これが特集された雑誌です。表紙に注目!

手仕事を続けることを努力し、今年で手作りのプロとして6年を迎えます。

今ではこのブティックで10人を教えていますが、その教え子が先にまた教えるわけで、合わせると総勢400人(!)の女性たちになるそうです。

女性が家に入っても手仕事として続けていくこと、そんな機会を同時に生み出すことをお考えです。これが素敵ですね。作品の優しい雰囲気もわかります。

コンセプトについては、いろいろなデザインを組み合わせることもしたり、またお客様のリクエストに合わせることもあるそうですが、いずれにしても、それに応えうるテクニックが裏打ちしてるんですね。

実演を見せていただきました。

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かぎ針でトゥーオヤ。早い!正確!

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縫い針でイーネオヤ。とても難しいって聞いてるから、見入っちゃいました。

道具も見せていただきました。

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これがお使いの縫い針。

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かぎ針です。あ、メイドインジャパン!のTURIP ! つながってるなあ!!

これからの展望について伺ってみました。

服でオリジナルのブランドを展開したいとのことです。

 

そこでいろいろ作品を見せていただきました。

P1020320  P1020323  P1020319P1020321  どれも優しい趣です。

また、こういうものもあります。

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おいそがしいなか、ありがとうございました!

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お店の前で記念写真!

実は御嬢さんがいらしたので、ご一緒に、と申し出したけど、とても恥ずかしがって…。

私の子供のころもそんなだったよなあ、となんか懐かしくなりました。

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オヤのふるさとはあったかい①

トルコのアクセサリーって言ったら、まず思い出すのはトルコ石だと思いますが、やっぱり手仕事のレベルの高さを忘れてはいけません。

植物をモチーフにした、オヤをもっと皆さんに紹介したいと思い、飛びました、エーゲ海を望むイズミルまで。

トルコ各地で様々な工房がありますが、なんとなく田舎でのんびりしたい気分もあって、EDO SHOPのユロさんを口説いて、どういう土地柄で、どんな職人さんが作ってるのか、一緒に伺いました。

 

オヤってスカーフやハンカチ、衣類の花飾りですが、最近見るのはアクセサリー風になったものでしょうか。

グランバザールの中央にあるジャンバズという店で見つけたものをまず紹介。

CIMG0078  縫い針でこしらえるイーネオヤのネックレスP1010934 同じく

P1010935 これはブレスレットね。

CIMG0082 こちらはかぎ針でこしらえるトゥーオヤ

縫い針を使うイーネオヤが製作スキルも高いし、それだけ作る時間も手間もかなりかかるってこと。

かぎ針で作るトゥーオヤはそれほどは時間がかからないので、気楽に使うのはこちらかな。。

他にも石飾りのついたものとかあるけど、いずれにしても手仕事のアクセサリーで、作るのにスキルが必要ってことは間違いないです。

だからいい仕事、高級感醸し出しますね。かわいいのは間違いないですが、ドレスアップしても場の空気を華やかにするのは、貴重だと思います。

 

P1020449 これはイズミル市街から離れたチェシメの港

イズミルは海の街と想像してたけど、内陸のオダミスを目指すさ中、車窓から見る風景はいろんな花を生産している、ボタニックな街でした。そうか、やっぱりこの地方に住む人たちにとって、花は身近にあるんだと納得しました。チューリップというより、ホント、なんでもありました。花好きにはたまんないだろうな(案の定帰宅時にユロさんはメリッサという、リラックス感あふれる香りの木を買いましたからね)。

やはりここはトルコですからね、遺跡や歴史ある場所はたくさんあります。しかし今回はオヤがテーマです。その話しはまた別の機会に。

 

P1020299 かわいらしいお店です!

ブティックは小さな街、日本の下町の雰囲気ののんびりした空気の中にあります。

ブリュムジュクという工房兼ショップという感じですね。

P1020287 あ、ナザールボンジュ!

作品が店内やショーウインドウにいっぱい飾ってあります。

アレンジの仕方も参考になりますね!

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P1020297 P1020318P1020317 P1020315 P1020304どれも細かいです~。

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アレンジの仕方も参考になりますね!

個性的ワイルドレザー!!

イスタンブール郊外に彼の工房はあります。

名前、アリ  トクソイさん。

ドイツでレザー製作を修業し、イスタンブールでここアトリエ ペラを立ち上げます。

P1020028 アリさん。(イスタンブールEDOにて)

彼の作るものはワイルド、そして個性的。

もちろんスタンダードなもの、コンサバなのも得意だから、顧客の注文にはストイックに応えられる。

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スネークとクロコの合せ技

P1020121 クロコトート

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持って歩く姿も元気になりそう!

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ビジネスブリーフもいい感じ。長く使えそう。

他にもポップな印象のデザインも!色使いもそうだけど、しっかりした織のデザインもトルコならでは?

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ね、ひと味違うでしょ。

私が興味があったのは、いろんなデザインがあるのに、ハンドメイドってこと。

現代的なツールを使い、デザインもモダンなのに、ここはトルコ。手作りよ。

顧客のリクエストに従い、コンピューターで図面を引きます。

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革のこだわり。

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このパーツの仕上げを見ればわかるでしょ。確かな技術。隅までていねいな仕事です。

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ここまでの仕事を熟練スタッフと作っていくんです。

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いろいろアレンジにも対応できます。

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ありそうでないよね。

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へびです。お金がたまりそう!!中もしっかりの仕事です。

デザインや雰囲気を見ると、ホント、ワイルドな印象ですが、仕事がしっかりした作業に裏打ちされていて、実際欲しくなっちゃいます。

工房ではネコも元気に遊んでいます。いたずら大好き。

P1020117  にゃに?あんた誰?P1020125 これは、私のリュックです…。

 

そうそう忘れてました。ブランド名はファブロです。ここ、ぜひ注目。お忘れなく!

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繊細で美しいシルクがつむぐのは、糸と人なり②

 

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長らくお待たせ!

シルクのエピソードの続きです。

さて、織機を目の前にすると、素人目にもとても複雑(どこから手を出せばいいの!?)で、熟練を必要とするのが感じられます。

まさにアナログ(もちろんいい意味で!)。

デジタルだと説明書でなんとかなるんだろうけど、この世界は職人の仕事。

人の手が時間をかけ、我慢強く仕事を覚えるんだろうね。

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写真でわかるかな。ナチュラルな感触というのかな、天然素材というのはまさにこのこと。

 

 

大きな反物に仕上げて、必要とする人に届けてるものが出来上がります。

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工房の側に紹介棟があります。

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P1020418 P1020417手織の動かし方です。

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冬景色の写真です…。実景、見たいですね。

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天然の素材はたぶん日本では貴重になってると思う。

でもここではそれが当たり前、自然なものが人に優しい。

派手には見えないかもしれないけど、確実に人にとっていいものなのが、ホント感じられました。

 

 

繊細で美しいシルクがつむぐのは、糸と人なり①

トルコでは繊細な編みものが品質、技術、どれをとっても美しい。

なにしろ普通の主婦の皆さんが玄人はだしですからね。生活に根付いてるわけで、そりゃクオリティは高いのは納得。

意識して街でテキスタイルを見るとどれも高いスキルですな。

いや、待てよ。編みの素晴らしさは織り込み済みとして、元のシルク。これは繊細だ。やわらかく手触りがするりと何とも心地いい。

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トルコなら元糸も手作りなはず。行くべし。行ってこの目で確かめるのだ。

 

 

P1020413 会社のバンにデザインされてます。

伺ったのは、ビルゲという童話の絵のような歴史ある村の近く。

セム イペッキというシルク工房です。

でもシルク記事はまず蚕から糸を作ることからですよね。ここではお二人の職人さんによって繊細な生地が生み出されています。

広い公園のテーブルでチャイをいただきながらお待ちしてると、お出でくださりました。

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左が養蚕担当のエミン セブゲルさん。右が工房職人さんのメフメット ボズバイさん。

蚕が育てられる棟は別棟です。

P1020398 ここが入口。お子さんと一緒に。

近くの主婦の皆さんが携わってます。蚕の繭から糸をつむぐ作業ですね。実は次の日までにこの作業を終える予定だったそうで、今日伺って間に合いました。

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すごい量です。大変な手作業だなあ。

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まっしろいこの繭ですが、その前に蚕を育てなくてはなりません。

その蚕はもちろん桑を食べて育つのですが、元々の葉には当然のごとく外注除けなどの薬は一切使いません。使用すると蚕にダメージを与えるし、シルク生地のユーザーの体にもよくない。やはりトルコの自然品質。ケミカルな施しはないから、安心です。

P1020397 もりもり食べてます。元々の蚕も白いんですね。

P1020399 これで取り出します。

P1020400 手前の紐を引くまさに人力です。

デジタルの世の中で、数字に管理されてではなく、手仕事という職人さんや人の手から生み出されることって、やっぱり温かみを感じます。

 

次に取り出した糸は巻かれていきます。

糸の用途などによって機械を使い分けます。

(→次回へ)

こんなにもひとに優しいカバンがあるなんて! 高品質バッグにときめく時間②

最高品質と人のため、を両立する仕事、実現とはどんなことなんだろうか?

ギョンにとって、まず何よりメイドイントルコであるということです。

この国の商品であり、この国の人が製作するということです。

エンギンさんは当然製作に携わりますが、同時に熟練のスタッフにより、大量生産できなくとも、職人技術で納得のいく製品を生み出します。

同時にイスタンブールにある3か所の工場から近隣に住む主婦たちに仕事のチャンスを与えています。

トルコの女性は元々ハンドメイドの針を使う技術は普段から優れていていますが、6ヶ月から1年のプロの技術を修得の上で制作に携わることができます。

P1020069  ゲージをあてて縫い穴とか作ります。P1020075  トレーニングをしています。他の方はもちろん、皆さんほんと、いい顔をしてるんです!P1020077 しっかり手作業でいい仕事しています。

製作のパーツを自分の家に持ち帰り、作り上げる。それを会社に持ち寄るという作業です。
従ってギョンは工場にしかない特別なミシンなどは一切使わず、手縫いの鞄なのです。それは先に述べた市民へのしごとの提供、社会貢献を目的にしてることと同時に、手縫いしかできない部分を大事にしたいがために、これはミシンを使ってはできないまさに手仕事であり、質の高さを維持できます。

実際ギョンではハンドメイドという言葉は使わず、ハンドクラフトという言葉を使っています。

またレザー製品は、さまざまな保護加工を用薬によってされますが、ギョンは作り手はもちろん、購入し使うユーザーに対してもがんの原因になるような物質は一切使用しません。

植物性の革保護の染料ではアメリカ製のどんぐりから抽出した自然の保護剤のみを使用しています。

製作する人々を有害物質から守り、安心して自宅での製作にかかわることができます。当然ながら、購入者も安心して一生使うことができるというわけです。

P1020065  縫い穴の指示するやつね。P1020073  これも牛の角。プラスチックじゃない。P1020084  こうやって型をあてて、

P1020083  P1020085  いろんなものができるわけ。P1020074 P1020082

中の生地。もちろんトルコ製。東部ガジアンテップのもの。 いい感じ。

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革の保護仕上げ剤です。これしか使いません。健康にわるい影響のあるものは一切なし!です。

使う人はもちろん、作るひとも素手で作業ですからね。体に悪いものじゃないってことの証明。

 

 

P1020080 磨くと革のいい存在感に。これはメンズのビジネス用。仕上げ前と仕上げ後。

そのため、シリーズであっても、一つとして同じものがない。手製ということもあるし、手にした人が触った時からその人の手のあとから同じ時間をエイジングしていくアイテムになっています。

メーカーがどれも同じ製作によってカタログ販売を可能にしていることからすると大量に販売を確保するにはとても不利なことはもちろん承知。

たとえ少量生産しかできなくても、使う人や作る人全てを大事にすることが最優先なのがギョン。健康リスク、そして守るべき最高品質を犠牲にしてまで販売数を増やすことは会社の再興のモチベーションとしてないのである。

例えば使用する金具はアメリカ製錆びない体にいいものを採用。

例えばファスナーは、品質の良いYKKのエクゼラを採用。

(日本とのつながりがありましたぞ!!いやーうれしいですね!)

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パーツです。こちらも色々あります。

デザインの草木をモチーフしたデザインコンセプトは、オーナーであり製作者のエンギンさんのインスピレーションから生み出されます。

これまでに様々なメーカーで培ったデザインセンスは、他の鞄とは一線を画するが、自然を大事にイメージするボタニカルなデザインが多いとのことです。

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そのあと色々な作品(あえてそう呼びますが)を見せていただきました。

どれもいいですね。昨今の軽さ追求にはない、革本来のどっしり感が一生ものの貫録を見せます。

仕事のこだわりは、次の写真にもわかります。

P1020088  ふたつ似てるけど違います。P1020089

 

左ではどうも気にいらず、手間もコストもかかるけど右の作りにされたとのこと。まさに職人かたぎ!ですね。

お話しを終えたあと、ふと帰る頃に気づいたのですが、いわゆる工場のにぎやかな音を聞くことはありませんでした。

ミシンのリズミカルな音を予想してたのに、いい意味で裏切られました。まさにハンドクラフト!

しずかな環境でいい仕事が生まれます…。

P1020061 ねこもゆっくり昼寝中…。

その後、エンギンさんにお会いすることができました!

もの静かな、まさに紳士な方でした!

いい人とモノに出会い、すてきな時間でした。

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エンギン アルタシュさん(ショップ イスタンブールEDOにて)

こんなにもひとに優しいカバンがあるなんて! 高品質バッグにときめく時間①

気持ちのいい晴れた日、イスタンブールの新市街をそぞろ歩き。

いつもながらにぎやかなメインストリート。

休憩のためEDOさん(失礼!ここはお店であって、休憩所じゃないです!)のところで出会ってしまいました。

ギョンのバッグです。

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あれ?このバッグ…。本格的な雰囲気じゃない!?

流行なのかわかりませんが、個性的なものを好むわたくしとしては、どうも最近バッグって買ってないんです。

そんな矢先ですから、個性的、それでいて高級レザーアイテムとくれば、どうしても手にしてみたくなります。

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GONと書いてギョンと読むこのバッグ、革好きにはわかります、この高い品質。一見してわかるハンドメイドの手作り感の味が、一生モノの雰囲気を醸し出しています。

革本来の質感たっぷりに、がんがん使っても壊れそうにありません。

それでいて、ボタニカルを中心に細かい編みこみやアクセントで派手すぎずもなく、繊細で高級な意匠です。

いやホント。

だって、これってすべて美しい革のこしらえで、プリントでは一切ないのですよ!

CIMG0065 まさにボタニック! 存在感あります。

この繊細さをご覧あれ!決して華奢ではありません。こまかい模様…。プリントじゃありませんぞ!

CIMG0064 CIMG0068CIMG0066 ね、ボタニック。シチュエーション選びませんね、このデザイン。こまかい模様は…。  プリントじゃありませんぞ!

CIMG0074 これはユニセックスで使えるかな?大きさもいろいろありました。通勤でもいいですな。

CIMG0067 CIMG0075 

中身は当然収納よろし。柄の生地もいい。もちろんトルコの生地ね。

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財布やパスケースなんかもありました。おちついていい感じ。色バリも豊富ね。

さすがメイドイントルコ。いい仕事してますねえ。

工芸品の価値もあると思うけど、普段使いからお出かけにも堂々と使える感じ。やっぱりいいものほど使ってあげなくちゃね。

そこで決めました。どんな人が作ってるんだろう?行ってみなくては。

EDOのご主人のユロさんに、連れてってよと申し出(すみません!)、伺うことに!

 

工場はイスタンブールの郊外。

日本でいうところの下町ですか、子供たちが元気に路上で遊んでいます。

P1020095 小さな落ち着いた佇まいの工場です。

ドアを開くと、すぐに応接間件ショールーム。

いっぱい鞄が並んでいます。

P1020060 試作品含め、これからの発表のモノも。

ここで、ギョンのこと、いろいろお聞きしました。

P1020064 チーフスタッフの キャムランさん

今回ギョンの社長のエンギン アルタシュさんがご不在だったので、チーフスタッフのキャムランさんがお答えくださりました。

ギョンは1968年に創業した、革製品の製作会社ですが、もともとの前身が、有名ブランドのバッグや革製品を作っていました。

プロダクトとしてコーチをメインに、ダナキャラン、プラダ、ラルフローレン、一部のヴィトン、ティンバーランドの製作を行い、そのブランドの価値を高めるのに大きな貢献を果たしてきました。

品質の高さが評価され、会社も大きなものに変貌を遂げていきました。

ところが、各ブランドが世界的な販売および伴う生産ラインの変更で、中国など他国に製作を求めたため、経営が圧迫されてしまうことになりました。

2008年、結果会社は閉鎖され、エンギンさんもレザー製作から遠のくようになっていきました。

一生懸命いいものを作っていても、その評価はブランドの販売戦略によって作り手の意思は反映されない。こんな

業界の仕組みに嫌気がさし、離れていったのでした。

しかし、エンギンさんが名職人であることに変わりはありませんでした。

いつしか、本当にいいものを作ろう。それは人のためになるもの。ユーザーのみならず、製作にかかわる人にさえもためになるものを目指し、イスタンブール郊外に会社ギョンを立ち上げました。

ギョンとは革のこと。人に優しく、人々を幸せにする手段として、会社を再興。以前味わった苦くも豊かな経験から、決して商売収益を最優先することではなく、人のためになることを目的に会社の活動を続けるに至ったのです。

お守り目玉は、本当に同じものは世の中に二つとない手作りだった!②

さて、工房はさらに奥に進みます。

畑の中にあらわれる工房は、そう日本人には鍛冶屋といえば雰囲気が伝わるかな。

小さいけど、ここから職人さんの手によって、生み出されるのだ!

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雰囲気ありますね。どこか懐かしいような。

P1020271 中からカンカンと槌を打つ音が聞こえてきます。覗かせていただくと…。

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鉄棒の先にガラスをつけて熱して作ります。

丁寧に目玉をてんてん、ちょいちょいと形を作っていきます。だから、本当に手作り。一つとして同じものはできないのがわかります。

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こんな魚もうまくできるんですねえ。

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ひょいひょいつまんで、炉から出たら、あらもう魚になってる!日本の飴職人をふと思い出しました。

伝統のナザールボンジュ工房の運営をし、ご本人も職人さんのマームット スルさんは、2012年に、ユネスコの世界遺産として認定されています。

P1020284 こちらがスルさん。水色のきれいなナザールボンジュを手に。

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実際は優しい雰囲気だけど、この写真はきりっとしてますね。

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工房裏は薪が積まれ、周りを畑と自然が囲みます。

 

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何かのんびりしますね。これはざくろかな?

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夏に訪れるとよくこんな赤い花を見かけます。何度か名前を聞いてるのに、すぐ忘れてしまいます。

 

ナザールボンジュって、お守りだけど、どこかかわいらしい感じがするのは、のんびりしたこの土地の空気から生まれるからなんだろうな。

新しいデザインも職人さんのアイデアで、バラエティは無限大。

都会でも見かけるたびに、新しい発見あります。でも共通するのは、人の手から生み出された、素朴な温かみ。

来てよかったです。

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ありがとうございました!

お守り目玉は、本当に同じものは世の中に二つとない手作りだった!①

トルコに行った旅行者が、まあお土産で買うであろうお守り。

といえばナザールボンジュ。

もちろんトルコの人もいろんなとこに飾っているので、お土産というより日常品ですよね。

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人のねたみなどからの魔除けということで、いろいろな場所に置きますが、家の壁や車の中に下げるなんて日本のお守りみたいで親しみ湧きます。

子供が生まれたら枕元に置くなんて、ありそうですよね!

ガラス製ですからいつしか壊れる時がありますが、それは自分の身代わりになってくれたということ。

ありがとうの言葉をこめて、また新しいものにかえましょう。

 

なんて堅苦しく考えなくても、私なんか自分のバッグにチャームとして下げてます。

 

手作りだから、お店で気に入ったものを選ぶ楽しみもあります。

ハンドメイドの良さは一点しかないから、結構真剣になります。

そうなると気になるのはどのように作られてるのかと、むくむく興味が湧いてくる。

行ってきます!ナザールボンジュの工房へ。

 

 

イズミル郊外へ国道沿いを走っていくと、いつしか大きなナザールボンジュの看板が出てきました。

そこからの細い道を行くと、ナザールボンジュのふるさとが現れます。P1020263P1020260

観光客向けにお店が並び、みんなお気に入りのものを探しています。

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色々ありますな。

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さくらんぼも売ってます。

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そばでは子供たちも犬も元気です。こんな風景、子供らしくていいですね!

手はつなぐもの ~ひとの手がこしらえる、いいはなし~

yujiです。

旅行が好き。

そこで見かけるモノが生まれるストーリー。

なんだろな、感じるものがありますね。

気持ちが伝わるんでしょうか。ハンドメイドが魅力的な国、トルコ。

職人の仕事はひとをつなげるものだ、をヒントに、教科書にはない、わたしが出会ったたのしいことをゆっくり書いていきます。

1 neko

旅に出ると、会いたくなるひとがいます。